無限に関わる願い

 道端で拾ったガラス瓶を覗くと、中に小人がいた。コルク栓を抜いてやると、モクモクと煙がでてきて魔人が現れた。
「救けてくれてありがとう。お礼にひとつだけ願いを叶えてあげましょう。ただし、無限に関わる願いはダメですよ。叶えられる願いを増やしてくれ、みたいな」
「では、私が心ゆくまで本を読む時間を与えてください」
 魔人は眉をひそめて私の顔を睨んだ。
「無限に関わる願いはダメと言ったでしょう?」